昭和の沖縄島巡り

昭和の沖縄島巡り、懐かしさがこみ上げる紀行文と歌の数々です

■昭和の沖縄島巡り<<生年祝い(与那国島)①>>■

◆行った所: 与那国島の祖納集落(昭和63年(1988年))<O001>◆


与那国島の生年祝いを見ました
・私が与那国島を旅したのは、昭和63年(1988年)のゴールデン・ウィークでした。祖納集落の民宿のオバさんが「生年祝いが近くの公民館であるよ。歌や踊りもやるから見てきてごらん。」と、教えてくれました。
・「与那国島の生年祝いは、何か独特の出し物とかがあるのかな~?楽しみだな~。」と、近くの公民館まで歩いて行きました。

 

▲生年祝い(せいねんいわい)とは
・沖縄では、還暦、米寿等のお祝いを「生年祝い」と呼び、親族・親戚一同で祝賀会を催します。

 

▲生年祝いは、まるでバラエティー・ショー
・今回は、八十五歳のおじいちゃんの「生年祝い」でした。
・最初に、八重山のお目出たい席で必ず踊られる「鷲ぬ鳥節(バスィヌトゥリブシ)」を、親族の方々が踊りました。鷲ぬ鳥節は、沖縄本島の祝いの舞「かぎやで風」にあたります。
・「生年祝い」は、息子、娘、孫、ひ孫、親類縁者総出演々の歌あり、踊りありのバラエティー・ショーでした。
・しかし、出る人出る人みんな、歌も踊りも上手なのでビックリ、さすが歌の島、八重山です。

◎親族による祝いの舞「鷲ぬ鳥節(バスィヌトゥリブシ)」

▲黄金色の液体をいただきました
・私が、会場の後ろで「生年祝い」を見ていると、会場のおじさんがビニールカップに五分の一くらい入った黄金色の液体を持って来てくれました。
・「これは、お墓の中で寝かせておいた泡盛の古酒(クースー)で、お祝いの時だけに飲む酒だ」と、おじさんが教えてくれました。
・普段、お店で買う泡盛は無色透明ですが、この古酒は黄金色でした。味は、アルコールが飛んでいるのか、甘さが勝っていて、その芳醇さには感動してしまいました。

 

▲「おじさん、もう一杯!」
・「お墓の中で寝かせて、お祝いの時だけに飲む」という事は、与那国島の人でも、一生のうちに限られた回数しか飲めない古酒という事になります。
・そんな貴重な古酒を飲めた旅人の私は、それだけで幸せ者であり、「おじさん、もう一杯!」とは、口が裂けても言えませんでした。

◎可愛い孫たちも揃って踊ります。

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・与那国小唄(よなぐにこうた)
・与那国小唄(2分52秒)
・「波にポッカリ浮く与那国の~」この、のどかで楽しいメロディー。与那国島を思い出します。
・曲:与那国島の民謡 歌:津嘉山京子、饒辺愛子、津嘉山笑美子