昭和の沖縄島巡り

昭和の沖縄島巡り、懐かしさがこみ上げる紀行文と歌の数々です

■昭和の沖縄島巡り<<多良間の八月踊り1(多良間島①)>>■

◆行った所: 多良間島(平成3年(1991年))<O020>◆


▲「多良間の八月踊り」は「国指定重要無形民俗文化財
多良間島は、宮古島石垣島の中間に位置する小さな島ですが、旧暦の八月、三日間にわたり開催される「多良間の八月踊り」は、島人の手による見事な組踊り(くみおどり)が演じられる事もあり、「国指定重要無形民俗文化財」に指定されております。

◎勇壮な獅子舞、「多良間の八月踊り」の始まりです。

▲「多良間の八月踊り」は、三日間開催
・「多良間の八月踊り」の一日目は、仲筋の土原(ンタバル)御願所で行われ、二日目は塩川のビトマタ御願所で行われます。この二日間は、お互いをお客様として客席に招待します。三日目はそれぞれの御願所で開催して、踊り納めとします。

◎優雅な「かせかけ」の古典舞踊です。

▲「多良間の八月踊り」の演目
・「多良間の八月踊り」は、勇壮な獅子舞で始まり、若衆踊り、古典舞踊などの演舞、荘重な組踊りと続く、約九時間の大舞台となります。

・組踊りの演目は、仲筋が「忠臣仲宗根玄雅公」、塩川は「忠臣公文組-名忠臣身替」などが演じられます。

◎黒いあごひげをたくわえ、軍配を持って登場した「長寿の大主座」です。

▲沖縄の組踊りと本土の歌舞伎
・組踊りの音楽は琉球古典音楽で、台詞は琉歌調となっておりますが、本土の歌舞伎に強い影響を受けた、沖縄版歌舞伎と言えるかと思います。 

・「執心鐘入(しゅうしんかねいり)」という有名な組踊りがありますが、これは歌舞伎の「娘道成寺」の影響を受けていると言われております。


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・あやぐ(5分44秒)
・メロディーの絶妙な動きに、心躍る名曲です。
・曲:沖縄本島の民謡 歌:棚原健太