昭和の沖縄島巡り

昭和の沖縄島巡り、懐かしさがこみ上げる紀行文と歌の数々です

■昭和の沖縄島巡り<<多良間の八月踊り2(多良間島②)>>■

◆行った所: 多良間島(平成3年(1991年))<O021>◆


人頭税の苦しみと「八月皆納税」「八月御願」
・1637年から宮古八重山に強いられた人頭税の厳しい取立てに苦しめられた島民は、納税が終わる旧暦8月に「八月皆納税」「八月御願」と称して、各御獄に皆納報告と豊年祈願の奉納踊りを行い、それが年中行事化しました。

◎真剣な表情が清々しい男の子達の舞いです。

▲「多良間の八月踊り」の起源
・「多良間の八月踊り」の起源は定かではありませんが、年中行事化した民俗踊り中心の「八月皆納税」「八月御願」に、明治以降、古典踊りや組踊りが加えられて、現在の形となったと考えられています。

◎クワッチー(御馳走)を持ったアンマー(母親)達の入場です。

▲神前で、島民はこぞって、奉納踊りを舞います
・厳しい人頭税の取立てを皆納できた喜びを爆発させる様に、神前で、島民はこぞって、奉納踊りを舞います。

・現在も、若者はもちろん、子供から老人まで、島民全員参加で「多良間の八月踊り」が、三日間に渡り奉納されます。

◎組踊り「忠臣公文組-名忠臣身替」の一場面です。

▲「多良間の八月踊り」は、永遠に!
・約20キロ平方の小さな多良間島で、島民全員参加で約9時間もの演目をうてる事自体、すごい事だと思います。

・出演者の一人だった子供は、大人に、更に老人になっても、「多良間の八月踊り」の重要な出演者の一人であり続ける事でしょう。


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・伊良部トーガニー(4分51秒)
・情感あふれるメロディーに、心癒されます。
・曲:伊良部島の民謡 歌:友利栄次