昭和の沖縄島巡り

昭和の沖縄島巡り、懐かしさがこみ上げる紀行文と歌の数々です

■昭和の沖縄島巡り<<毛遊び(モーアシビ)(波照間島②)>>■

◆行った所: 波照間島(昭和64年(1989年))<O008>◆


▲毛遊び(モーアシビ)は、昔の合コン
・戦前の沖縄には「毛遊び」という風習がありました。昼の仕事を終えた農村や漁村の若い男女が、夜に村の広場などに集まり、歌ったり踊ったりして、仕事疲れを発散する風習でした。現在でいえば、地域限定の合同コンパという所でしょうか?


 
▲毛遊びは、若者から大人への成長の大事な風習
・経験者のオジーは「三線や太鼓を伴奏に、お酒も入り、歌自慢、踊り自慢が十八番を披露するそれはそれは、楽しいパーティー(?)だった。」と、語ります。

・また「毛遊び」は、村の幼なじみが男女の仲に成長する場でもありました。意気投合した男女は輪から離れ、二人きりになれる場所へと急ぐのでした。


 
波照間島の毛遊び
波照間島旅行の夜、近くの広場から三線の音と歌声が聞こえてきます。楽しそうなその音色に誘われて、民宿を出て広場へ歩いてゆくと、(昔、若かった)男女が車座になって「毛遊び」が盛り上がっておりました。私もお願いして置いてある材木の上に座り、仲間に入れてもらいました。

 

三線弾きのおじさんの素人とは思えない腕前
・まず驚いたのが、三線弾きのおじさんの素人とは思えない腕前でした。出身は宮古島ですが、沖縄の島々を工事の関係で巡っているとの事でした。

宮古民謡はもちろん、沖縄本島八重山の民謡も自在に弾きこなす達人で、おじさんの弾く三線に、男女が歌ったり手拍子をとったりして「毛遊び」を楽しみました。

 

▲私の「毛遊び・初体験」
・「毛遊び」の輪の中、お裾分けにいただいた泡盛の一杯は、都会の有線が鳴り続ける居酒屋で飲む一杯とは別世界の「心休まる一杯」となりました。

・「明日も朝から仕事だから」という三線弾きのおじさんの言葉を潮に、「毛遊び」の輪は解散となり、私は「毛遊び・初体験」の心地良さと共に、民宿に帰りました。

◎敬老のお祝い会が開かれていました。

◎波照間公民館です。


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・遊び庭(あしびなー)(3分15秒)
・遊び庭での毛遊び(モーアシビ)の夜。嬉しさと期待でチムドンドンです。
・作詞:前川守賢 作曲:前川守賢 歌:前川守賢