昭和の沖縄島巡り

昭和の沖縄島巡り、懐かしさがこみ上げる紀行文と歌の数々です

■昭和の沖縄島巡り<<歌謡ショー(与那国島④)>>■

◆行った所: 与那国島の祖納集落(昭和63年(1988年))<O004>◆


▲『歌謡ショーに行くんだよ~』と、民宿に手伝いに来ているオバさん
・民宿に手伝いに来ているオバさんが、朝から何やらうれしそうなので聞くと「今日は、歌謡ショーに行くんだよ~」と、ちょっと自慢げに教えてくれました。「歌謡ショーに行くの?いいな~~」と、うらやましげに言うと「いいでしょ~う」と言いながら、部屋の掃除を始めました。

 

▲『歌謡ショーは、どこで?いくら?』と、民宿のオバさんに聞くと
・後から、民宿のオバさんに聞くと「歌謡ショーは、今晩、与那国小・中学校の体育館でやるよ。与那国町商工会設立10周年記念事業だから、入場料は無料だよ」と、教えてくれました。それを聞いて「今夜は、歌謡ショーで決まり!」と、喜ぶ私でした。

◎「恵川 いずみ」チャリティー歌謡ショー開幕です。

▲歌謡ショーは「恵川 いずみ」さんのワンマンショーでした
・黄色いドレスの「恵川 いずみ」さんが舞台に登場して、ワンマンショーの開幕です。入場無料ということもあって、祖内地区だけでなく、久部良地区からも、たくさんの子供や大人が集まり、会場は満杯状況です。

 

▲「恵川 いずみ」さんは、八代 亜紀さんのふいんき
「恵川 いずみ」さんの声はもちろん、感情の込め方、マイクの使い方も、やはりプロの歌手は違います。まるで、八代 亜紀さんのふいんきです。「与那国島へは、初めて来た」「飛行機から見た珊瑚礁がとても美しかった」などの語りを入れながら、甘い歌声で演歌の名曲や自分の持ち歌を次々と歌いました。

◎甘い歌声で演歌の名曲や自分の持ち歌を歌います。

▲「涙そうそう」の「夏川 りみ」と「ビギン」
石垣島出身の「夏川 りみ」は、演歌歌手としてプロデビューしますが、ヒットに恵まれず、一度は引退して石垣島に戻ります。「島人の宝」のビギンも石垣島出身で「夏川 りみ」のお姉さんと同期でした。その関係もあり「涙そうそう」を持ち歌にする了承をビギンからもらい、あの大ヒットとなりました。

 

・プロの歌手になっても、チャンスに恵まれなければ、ヒットは生まれません。「夏川 りみ」は、演歌歌手としてのチャンスには恵まれませんでしたが、ビギンという同郷のミュージシャンからチャンスをもらい、大ヒットが生まれた珍しい例だと言えますネ。


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・85_立神岩(たちがみいわ)【ReMix版】(3分49秒)
与那国島の立神岩の雄大さと荒々しさを音にしました(インスト版)
・作曲:南波照間 雅彦