昭和の沖縄島巡り

昭和の沖縄島巡り、懐かしさがこみ上げる紀行文と歌の数々です

■昭和の沖縄島巡り<<島の結婚式(与那国島③)>>■

◆行った所: 与那国島の比川(ヒカワ)集落(昭和63年(1988年))<O003>◆


▲『今晩、比川で結婚式があるよ。』と民宿のオバさん
『今晩、比川で結婚式があるよ。歌や踊りもたくさんやるから見てきてごらん。』と、民宿のオバさんが教えてくれました。「でも、比川までどうやって行くの?」と聞くと「無料送迎バスが出るから、それに乗りなさい」と、知恵も授けてくれました。

 

▲結婚式場は、比川集落の多目的センター
「島の結婚式」は、比川集落の多目的センターで行われました。与那国島は、横に細長い島で、島の中心から見て、北東が祖内(ソナイ)集落で、西が久部良(クブラ)集落です。比川集落は、島の南側にあり、祖内集落と久部良集落のちょうど真ん中あたりに位置します。

 

石垣島からYS-11をチャーターして参加の職場の上司・同僚
開会の挨拶の後、艶やかな琉球衣装の新郎・新婦の入場となりました。紹介によると『新郎が与那国出身で、石垣島の職場で新婦と出会い結婚という運びになった』とのお話でした。石垣島の職場の上司・同僚は、南西航空のYS-11をチャーターして、結婚式に参加との事でした。

◎艶やかな琉球衣装の新郎・新婦の入場です。

▲「島の結婚式」は、大盛況、島民総出でしょうか?
・おめでたい式の幕開けは、沖縄本島では「かぎやで風」ですが、石垣島では「鷲ぬ鳥節(バスィヌトゥリブシ)」で、親族一同が踊ります。親族の中に必ずいる琉球舞踊を踊れる人の指導で舞台に立ちますが、音感が良いのか、練習の成果か、皆さんとても上手に踊ります。

・結婚式の余興は、島の伝統舞踊、武術など10演目以上はありました。親戚ともなれば、子供から老人まで得意の一芸を披露する舞台となります。今回も、島の伝統武術である「棒術」の迫力ある演舞があり、ドラの音に合わせ、子供達が棒や刀を使った見事な技を見せてくれました。

◎島の伝統武術である「棒術」の迫力ある演舞です。

・結婚式も後半となり、職場の同僚の替え歌や応援団さながらのエールの後「いつまでもおしあわせに」の字幕が出て、とても良い結婚式となりました。沖縄のおめでたい席のトリは、与那国島でもカチャーシーでした。結婚式も盛大に終わり、会場の熱気を後に、チャッカリ無料送迎バスに乗る私でした。

◎同僚の「いつまでもおしあわせに」の字幕です。


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・16.ニービチでーびる(結婚式ですよ)(3分08秒)
・「かぼちゃ」と「大根」の結婚式の歌です。
・作詞・作曲:南波照間 雅彦 歌:ぱいぱてぃろーま