昭和の沖縄島巡り

昭和の沖縄島巡り、懐かしさがこみ上げる紀行文と歌の数々です

■昭和の沖縄島巡り<<星立(ほしだて)のうた(西表島①)>>■

◆行った所: 西表島(昭和60年(1985年))<O012>◆


▲星立(干立)集落と夫婦岩
・星立は、西表島の西側に位置する細長い集落です。集落の前の浜には『星立のうた歌』に出てくる大小の岩(夫婦岩)があります。


▲『星立のうた』は、ユタ(巫女)の歌
・『星立のうた』は、元旦の早朝に神事に使う海水を汲みに行くユタの事を歌っていると、レコードの解説にありました。

・私の心に浮かび上がってくる風景は、手に海水を入れる壷を持ち、まだ月が残る星立の浜辺を静かに歩む神々しいユタの姿です。

・今でも星立集落では『星立のうた』(星立のトゥバラーマ)が、歌われていると聞きましたが、私が西表島で年越しをした時には、残念ながらを聞く事はできませんでした。

◎アルバム「おきなわの旋律(うた)」のジャケットです。

▲アルバム「おきなわの旋律(うた)」
・アルバム「おきなわの旋律(うた)」は、琉球大学音楽科の城間先生が指導されていた「プロムジカ合唱団」が歌う沖縄の歌を集めたレコードです。

・『星立のうた』は、西表島出身の青年が歌った原曲に感動した先生が、ピアノ伴奏付きのテノールのソロに編曲した曲です。先生の編曲は、サイモン&ガーファンクルの「スカボロー・フェア」のような透明感があり、私は「沖縄の歌の無限の可能性」を聞いた思いがしました。

・アルバム「おきなわの旋律(うた)」は、合唱による沖縄の歌への新しい試みがいっぱい詰まった素晴らしいアルバムです。「パナリの唄」から始まり、「砂持節」「月ぬ美しゃ」と続き、沖縄の旋律の普遍性と可能性を感じさせてくれるレコードですが、残念ながらCD化はされていない様です。

◎浜辺には奇岩があったりします。


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・白雲節(4分16秒)
・沖縄民謡の中でも人気の高い、素晴らしい歌です。
・曲:沖縄本島の民謡 歌:嘉手苅林昌